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植物体の構成元素で大きな割合を占める炭素は、これが焼却された場合、ほぼ全量がCO2となって大気に放出されます。これに対し、例えば剪定枝を堆肥化した場合は、植物体内の炭素の30%から50%程度は堆肥内に留まります。この堆肥が土壌に還元され、炭素は長期間に渡って固定化されます。
さらに、堆肥の施用によって樹木の育成が助長されると、大気中のCO2の樹木による固定化が相応に促進されることとなります。
また、堆肥は土壌生物の生態系保存を通して、自然界の食物連鎖を底辺で支え、生物の多様化に大きな役割を果たします。
以前は、リサイクル=コスト高、ということも多かったのですが、近年の焼却炉に関する規制の強化や年々増している最終処分場用地の確保の難しさが、廃棄処分費用を上昇させているため、緑のリサイクルにも経済的なインセンティブが付与されてくるようになっています。 |
建設工事現場から発生する伐採材・除根材
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道路、公園、家庭等から発生する剪定枝・刈草
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